「狩り」にでたことはほとんどない。
人生初のぶどう狩りだ。
一般的なのがどんなシステムなのかは知らないが、
今回は主人の直感に任せて検索でヒットしたぶどう園をカーナビにセットしてでかけるという作戦だった。
ただただ、カーナビに案内されるがままに、進む。進む。
前夜睡眠が少なかった私は、助手席で、眠る。眠る。
気付いたらぶどう園についていた。
ぱっとぶどう棚を見上げるも、私の大好物「シャインマスカット」の姿は見えない。
ほんの少しテンションが下がる。
次に、「試食してみますか?」と気の良さそうな女性が数種類のぶどうを持ってきてくれた。
食べる・・・さらにテンションが下がる。笑。
そうなのだ。私の頭の中は、すっかり、近所のちょっぴりお高めなスーパーマーケット「あおき」のフルーツコーナーに
厳重に包まれ、お行儀よく整列している様な葡萄達が、天を仰げば鈴なりにぶら下がっていることを
想像していたのだった。
そうです、過大な期待による失望。自己責任って範疇の「がっかり」だったわけです。
最近になって、ようやく主婦らしさが少しは身についてきた私は、食材を買うときに少しは値段を気にするようになってきた。
一人2000円45分間食べ放題のぶどう狩り。食べられなければ1房800円での買い取り。
以下の、3点に絞って瞬時に、考えをまとめた。
①ハワイで散財した直後の我が家のレジャー予算額。
②おそらく終盤を迎えている葡萄達は、800円を出して持って帰りたいと思うほどのものではない。
③「あおき」に行けば2000円で私の大好物シャインマスカットは売っている。
でた答えはこうだ。
せっかくここまで狩に来たのだから、「ぶどう狩ったぜ」感は味わいたい。
だが、買取はしない。結論、狩るのは3房。
隣では、こんな私の脳内を知る由もない主人が、初体験のぶどう狩りを前に、ニコニコとしている。
それなりに、色んな葡萄を見て歩いて、厳選して3房を狩り取った。
食べ始めると、お天気のよさや、空気の美味しさも手伝って、
すっかり楽しくなって、計算通り2人で3房でお腹がいっぱいになった。大満足。
そして、葡萄の横に売られていた朝採りのきゅうりを、3本100円で購入し、ご機嫌で葡萄園を後にした。
きゅうり、新鮮で安かったです。
おわり。
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